2023.02.21【散ポタカフェ のんびりや】古民家でいただくイカ墨入りの絶品オムライス

nonbiriya_01.jpg数メートル歩けばお寺があり、下町情緒あふれる町並みにタイムトリップしているような感覚が味わえる谷中。そんな古き良き住宅街の一角に、古民家カフェ「のんびりや」があります。今回は、訪れたらぜひ食べていただきたい絶品オムライスと、おいしい珈琲をご紹介します。

nonbiriya_02.jpg癒しを求めて思わず吸い寄せられそうになる佇まい

日暮里駅南改札口 から徒歩8分ほどの住宅街の一角に、2階建ての古民家を改装して作られたのが「のんびりや」です。元は日替わり店主のカフェとしてNPO団体が運営していた場所で、土曜日に空きが出たので、本業だったイラストレーターの仕事の息抜きに、週1で店主を始めたのがきっかけだそう。もともと料理好きで、将来カフェをやりたいという夢もあったことから、そのまま引き継ぐ形でカフェをオープンしました。今は、ご夫婦で切り盛りしています。

nonbiriya_03.jpg畳にこたつとなれば、長居してしまうこと間違いなし

お店の中は、古い良き日本の懐かしい世界が広がっています。地元の人たちが集う場だったこともあり、今も常連さんが多いのだといいます。

nonbiriya_04.jpgレトロな置物やブラウン管テレビは、元々住んでいた方が置いていったもの

nonbiriya_05.jpg神棚の下の柱時計も、たまに動き出すのだそう

nonbiriya_06.jpgワンちゃん同伴OKです

大正8年(1919)に作られたという古民家は、築100年余。引き継いだ当初は隙間も多く、家のあちこちにガタが来ていたのを、ご夫婦で少しずつ改装していきました。古いけれども手入れが行き届いていて、なんとも気持ちのいい空間です。

nonbiriya_07.jpg日本酒を中心に店主こだわりのお酒がたくさんあります

季節ごとに日本酒のおいしい飲み方をたくさん提案してもらえるので、夜に訪れるのもおすすめです。nonbiriya_08.jpg「オムライス(黒)」900円 ※平日はミニサラダ付き(店主の粋な心遣いで、全メニュー税金なしとのこと)

nonbiriya_09.jpgオムライスの中が真っ黒なので、見た目はインパクト大

今回は、お店で一番人気のメニューである「オムライス(黒)」をオーダーしました。元々はお客さんのリクエストでイカ墨のパスタを作ったところ、チャーハンでも食べてみたいと言われたそう。試しに作ってみたら大好評で、そのままメニューになったといいます。クリーミーなイカ墨に隠し味として使っているイカ、エビ、あさりの魚介のうま味がギュッと詰まっていて、一度食べたらやみつきになる味。

nonbiriya_10.jpg「自家製ブレンド珈琲」660円 ※ランチをご注文の方は400円

ハンドドリップで丁寧に淹れてくれる自家製ブレンド珈琲は、酸味が少ないフルーティーな味わいです。

nonbiriya_11.jpg「揚げ胡麻団子3個」420円

外はサクサク、中は甘い胡麻餡たっぷりの胡麻団子は珈琲ともよく合います。

nonbiriya_12.png奥はお座敷席になっています

nonbiriya_13.jpg左はお店が主導となって開催した「谷中初音まつり」のポスター

防災をテーマに2019年9月に開催した「谷中初音まつり」を、今年もやりたいといいます。高齢者が多い土地柄、ご近所同士のつながりを持つことで、お互いの安否を気遣えるようにしたいという、店主の奥様の発案でスタートしました。

地元の強みを生かして、芸大を卒業したプロの方を呼んでオペラを歌ってもらったり、千駄木に住んでいるアニメーション作家に短編アニメの上演をお願いしたり、琵琶の弾き手や歴史にちなんだ話を語り聞かせる講談師を呼んだりしたといいます。

nonbiriya_14.jpgスイス人デザイナーが作った日暮里駅のイメージポスター

さらに、山の手線の駅ごとのポスターを作っていたスイス人のデザイナーを渋谷から呼び、お店でお披露目会をしたところ、海外の方もたくさんイベントに足を運んでくれたそうで、当日は200~250人近い人が集まる大盛況のイベントとなりました。今でも日本で働く海外の方がたくさんお店に足を運んでくれるのだそう。

日頃から人との付き合いを大事にしているからこそ、イベントを快く引き受けてくれる人ばかり。演者にもきちんと対価をお支払いして、気持ちよく参加してもらえるように心がけているといいます。nonbiriya_15.jpgお店の裏手にはお客様がくれた「KIMONちゃん」という名の鬼がいます

「KIMONちゃん」の横にある暖簾の奥は、ご主人が屋根をつけようとコツコツとDIYを楽しんでいます。

nonbiriya_16.jpg店先にあるバス停を模したお店の営業時間が書かれたパネルは、芸大生に作ってもらったもの

お店の至る所に遊び心がちりばめられ、つい写真に収めたくなってしまう可愛さがあるのも魅力です。つい最近も、街歩きの雑誌である『散歩の達人』の谷根千特集の表紙を飾ったばかり。それを見て、かつてお住まいだった方が、懐かしくなってお店に足を運んでくれたのだとか。
街に溶け込みながら人と人がつながる場として、今も進化し続けるコミュニティカフェ。店主の軽快なトークも名物のひとつです。ホッと一息つきながら、絶品オムライスをぜひ食べてみてくださいね。

散ポタカフェ のんびりや
住所 東京都台東区谷中5-2-29
TEL 03-6879-5630
営業時間 平日11:30~15:00、18:00~23:00 土日祝12:00~23:00
定休日 水・木曜
https://nonbiriya.jp/(外部サイトへリンクします)

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