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2023.02.16連載:宿泊【LANDABOUT TOKYO】「まち」と「旅人」をつなげる地域に根差したホテル

2020年1月にオープンしたホテル、LANDABOUT TOKYO(ランダバウト東京)。この少しユニークな名称は、「roundabout(環状交差点)」と「land(土地)」を組み合わせた造語になっています。コンセプトは、ずばり「まちと旅人の交差点」。「まち」とはこのホテルが立つディープな下町、鶯谷のことです。

 

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上野、谷中が徒歩圏内にある鶯谷は観光の拠点にうってつけ

 

国内外からさまざまな人が訪れるLANDABOUT TOKYO。そんな「ローカルとグローバルが交わる場所」として、「地域に開かれたホテルでありたいと思っています」と、支配人の濵田光紀さんは言います。

 

館内には誰でも利用できるレストラン・カフェがあり、地域の住民にとっては憩いの場所、宿泊客にとっては街の雰囲気を肌で感じられる場所に。これまでとは違う人の流れが生まれたことで、昭和の風情あふれる鶯谷に新たな活気が生まれたそうです。

 

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支配人の濵田さん

 

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ネオンで書かれた文字「A LITTLE BIRD TOLD ME」。意味は「風のうわさで聞いた」

 

入口を通ったら、まずは階段を上がって2階のレセプションへ。スタッフがはつらつとした笑顔で迎えてくれます。すでにリピーターが多く、なかには「開業したばかりの頃に泊まって、今回また来ました」と伝えてくれる人も。

早く到着してしまい、チェックインまで時間がある場合は、一旦ここに荷物を預けて散策に出るのもおすすめです。

 

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レセプションは円形で角がなく、優しく親しみやすい印象

 

レセプションの後方にあるのは、大きな壁面マップ。周辺のお店や見どころがまとめてあり、散策前の情報収集にぴったり。実はこちらでは、スタッフが自ら街にくり出し、旬の情報を集める社内向けの研修ツアーを月1回行うのだとか。そこで実際に見聞きした内容が、随時マップに反映されます。

 

目的地を決められずに迷っている宿泊客には、スタッフから声をかけることも。「おもしろいおみやげが手に入るお店はありませんか?」など、気軽に相談できるのがうれしい。

 

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周辺情報を集めた壁面マップ。情報は随時更新されます

 

チェックインが済んだら、館内のディティールを味わいつつ客室へ。こちらは2020年のグッドデザイン賞を受賞しています。「周辺地域から抽出した」というグリーンとサーモンピンクが象徴的に使われ、柔らかい配色から人の温かみが感じられるよう。「JR鶯谷駅の南口からここへ向かう途中に橋があります。その欄干と同じ色味」だそうで、街の景色とリンクして見えるのがとても興味深い。

 

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ホテルを手掛けたのは、リノベーションをメインに不動産事業を展開する株式会社インテリックス

 

客室は全部で9タイプ。定番の「COMPACT DOUBLE ROOM」は、シンプルですが必要な設備は揃い、使い勝手がいいです。冷蔵庫やポットだけではなく、ガウン、ファブリックスプレーなども完備。ベッドを低くすることで天井を高く見せているので、広く感じます。

 

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シンプルで使いやすい「COMPACT DOUBLE ROOM」。客室のほとんどは靴を脱いで上がるタイプで、

リラックスできます

 

グループ旅行には「GROUP ROOM」が人気。2つの客室は中で繋がっていて、1部屋として使うことができます。それぞれにバス・トイレがあるのも便利。

 

家族連れには、5名まで利用可能な「FAMILY ROOM」があります。

 

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2つのツインルームをつなげた「GROUP ROOM」。他に、ツインルームとダブルルームを

つなげたタイプもあり

 

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細かいところもデザインを徹底。シャンプーボトルまでおしゃれ

 

とっておきは、バルコニー付きの「SUPERIOR QUEEN ROOM」。鶯谷の街を見渡せ、その向こうに東京スカイツリーが見えます。壁一面の大きな窓から、自然光がたっぷり入るのも気持ちいい。慣れない旅先でも、きっと清々しい朝を迎えられるでしょう。

 

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全169室のうち「SUPERIOR QUEEN ROOM」はこの1室だけ。また、4部屋ある「DELUXE TWIN ROOM」にもバルコニーがあり、同じ景色が見えます

 

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15階のテラスから見た風景。遠くに東京スカイツリーが見えます

 

エレベーターで最上階の15階まで行くと、草木に囲まれたテラスを発見。テイクアウトのドリンクを片手に絶景を見ながらのんびり過ごすことができます。
館内には、こういったくつろげる共用スペースがたくさん。偶然居合わせた人たちがいつのまにか交流を始める、なんて光景もしばしば。

 

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2階のラウンジスペース。全館Wi-Fiも完備されています

 

「外国からいらしたお客様は、好奇心旺盛な方が多い」と濵田さん。日本のことをもっと知りたいから教えてほしい、とスタッフに話しかけてくることも少なくないそう。そんな時には時間を作り、ラウンジで膝を突き合わせて会話をすることも。「スタッフはみんなコミュニケーションが好き。お客様にも日本を、この街を楽しんでもらえたらうれしいです」。

 

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1階のレストランを運営しているのは、谷中で文化複合施設や飲食店、宿泊施設などを営む株式会社HAGISO

 

翌朝目が覚めたら、1階のレストランLANDABOUT Tableへ。朝から夜まで通しで利用でき、宿泊客はもちろん、地域の住民もよく訪れる場所です。奥の一段高いスペースはステージにもなり、「ライブなどのイベントを開くと、街の人も遊びに来てくれるんです」と濵田さんはにっこり。地域の住民と宿泊客が一緒に楽しめる、まさに「まちと旅人の交差点」。

 

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「Make your original breakfast!/世界に一つだけのオリジナル朝ごはん」宿泊者1,320円、一般 1,540円(すべて税込)。写真のトッピングは一例。セットドリンクはオレンジジュースorりんごジュース、さらにコーヒーorラテor紅茶から、それぞれ好きなものを1つずつ選べます

 

 

目当ての朝食は、ここでしか食べられない「Make your original breakfast!/世界に一つだけのオリジナル朝ごはん」。全粒粉を使ったパンの上に、契約農家から届いた新鮮な野菜を好きなように選び、トッピングしてもらいます。スタッフがきれいに盛り付けてくれ、まるで一枚の絵のような仕上がりに感動。おかげで食欲がそそられ、寝ぼけまなこもすっきり。

 

フレッシュな野菜そのものの味を活かすため、味付けは極力シンプルに。ドレッシングは自家製で、日替わりで常時4種類用意されています。コーヒーは朝、昼、エスプレッソ用と豆の種類を変えるほどのこだわりよう。食後、ラテでホッとしながら、このあとの行き先を考えるひとときが格別です。

 

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旅のお供に、またはおみやげに、LANDABOUTオフィシャルグッズはいかが?

 

ホテルは寝るだけの場所ではなく、旅の目的地の一つ。そう考えると、拠点を選ぶ基準が変わってくるはず。さらにLANDABOUT TOKYOは、街の知られざる魅力に気づかせてくれ、一緒に盛り上げてもくれます。ディープな下町、鶯谷をもっと深く掘り下げてみませんか?

 

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3周年の節目に、鶯谷で85年以上続くせんべい屋の寿々㐂とコラボして作った記念品。2023年1月16日、チェックインした先着1,000名の宿泊客にプレゼントしました

 

LANDABOUT TOKYO
住所 東京都台東区根岸3-4-5
TEL ホテル 03-6802-4431/レストラン 03-6802-4437
レストランの営業時間 8:00~22:00(L.O Food 21:00/Drink and Sweets 21:30)
https://landabout.com/(外部サイトへリンクします)

 

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