2022.11.09【鳥つね 湯島天神前店】大正元年創業。鳥一筋の名店が守る親子丼の味

大正元年(1912)、鶏肉の販売から始まった鳥つね。2代目の時に今のような飲食店へと業態が変わり、現在は4代目が厨房に立ちます。人気の親子丼は汁気が多く、サラッと食べられるので「せっかちな下町の人たちにも好評」だとか。また、素材を生かした味付けで親子丼の王道を守り、子供から年配の方まで幅広い年齢層から愛されています。

toritsune_01.jpgランチの「上親子丼」1,500円。これに「鳥サラダ」と「揚物」が付いた「上親子丼セット」2,500円も(すべて税込)

「鳥つねの親子丼は汁で味わう」。この店で代々語り継がれている言葉です。初代が親子丼の出前を行う際、時間が経っても味が損なわれないよう割り下を多めにしたのがルーツ。材料はしょうゆ、みりん、砂糖、水とシンプルながら、ひと口目から印象深く、なおかつ最後まで飽きの来ないやや濃いめの味付けです。

鶏肉は信頼する生産農家と提携し、その時々最も品質のいい銘柄鶏を入手。弾力がありうま味の強いモモと、歯切れよくさっぱりしたムネを独自にブレンドして使っています。パッと見て鮮度のよさが伝わるきれいなピンク色。親子鍋の中に重ならないように並べ、菜箸で返しながら丁寧に熱を通していきます。

toritsune_02.jpg丁寧な仕事ぶりが親子丼の味に表れています

使用する卵は、兵庫県加古川市の「日本一こだわり卵」。完全には溶きほぐさず、黄身の部分、白身の部分をあえて残すのが肝心です。親子鍋に流し込んだらサッとひと煮立ちさせ、卵が固まる前に火から上げます。卵のうま味と鶏肉のコクを引き出すため、代々受け継がれている工夫の一つです。

toritsune_03.jpg鶏肉に熱が通ったら、親子鍋に卵と三つ葉を投入。卵は2~3個使います

完成した親子丼が目の前に運ばれてくると、その香りと卵の輝きに食欲をそそられます。勢いよく頬張り、食べ進めていくと、口の中で鶏肉の存在感が増大。やや濃いめの割り下のおかげで、かえって主役の個性が引き立つのです。歯応えのいいモモとふわっとしたムネが織り成す食感のコントラストにもうっとり。強いインパクトと素朴な優しさを兼ね備え、大きな満足感をもたらします。

お米はべちゃっとならないように固めに炊いているそう。おかげで卵がよく絡み、黄身のうま味と白身のちゅるっとした食感を感じることができます。底の方はたっぷり汁を吸い、サッと口に掻き込めますが、一粒一粒ちゃんと形が残っているので食べ応えも十分。素材の味が一つひとつしっかり生かされているのがわかります。

toritsune_04.jpg4代に渡り受け継がれてきた親子丼

夜はコース料理、「鳥しんじょ」「つくね」などの一品料理、鳥鍋も用意。〆には小親子丼がぴったりです。小上がり席でくつろぎつつ、家族や仲間と幸せな時間を分かち合うのもすてき。鶏肉と卵、割り下が三位一体となった名店の看板料理をぜひ味わってください。

toritsune_05.jpg場所は湯島天神のすぐそば。入口にかかる藍色の暖簾が目印

鳥つね 湯島天神前店
住所 東京都文京区湯島3-29-3 湯島白梅ハイツ 1階
TEL 03-3831-2380
営業時間 11:00~13:30、17:00~21:00(L.O.20:30)
定休日 日・祝休

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