2022.05.09「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」内覧会レポート

幅広い西洋絵画コレクションを持つことで知られるスコットランド国立美術館のよりすぐりの名品が展示される展覧会「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」。4月22日(金)から7月3日(日)まで東京都美術館で開催されていますが、その内覧会の模様をお届けします。

greats2022_01.jpg展示風景より

スコットランド国立美術館は、スコットランドの首都エディンバラに1859年に設立された美術館です。設立当初は作品の購入予算がなく、地元の名士たちの寄贈や寄託により上質なコレクションを築き上げてきたそう。この展覧会は、このスコットランド国立美術館が所蔵する、いわゆる「巨匠」と呼ばれる画家たちの作品を中心に紹介していくものです。

展覧会は時代順に4章で構成されています。第1章「ルネサンス」ではラファエロやエル・グレコなど、誰もが一度は教科書で目にする巨匠たちの絵が並びます。

greats2022_02.jpg展示風景より

greats2022_03.jpgエル・グレコ《祝福するキリスト(「世界の救い主」)》1600年頃 スコットランド国立美術館蔵

ヴェロッキオは、レオナルド・ダ・ヴィンチの師として知られている画家。そのヴェロッキオによるとされる《幼児キリストを礼拝する聖母(「ラスキンの聖母」)》は、19世紀の批評家で画家のジョン・ラスキンが所有していたことから「ラスキンの聖母」とも呼ばれています。

greats2022_04.jpgアンドレア・デル・ヴェロッキオ(帰属)《幼児キリストを礼拝する聖母(「ラスキンの聖母」)》1470年頃 スコットランド国立美術館蔵

第2章の「バロック」では、17世紀に活躍したレンブラントやベラスケスなどの油彩画や素描を展示しています。

ベラスケスの《卵を料理する老婆》は台所や酒場の情景を描いた、ボデゴン(厨房画)と呼ばれる作品。老婆は熱した油のなかに 生卵をそっと流しいれて揚げ焼きにするスペイン式目玉焼きを作っています。今でもこの目玉焼きはスペインではポピュラーな料理なのだとか。

greats2022_05.jpgディエゴ・ベラスケス《卵を料理する老婆》1618年 スコットランド国立美術館蔵

ルーベンスに学んだ画家ヴァン・ダイクは、イングランドの宮廷画家として招聘され、当地で多くの肖像画を残した画家です。彼は、後の章に登場するレノルズらに大きな影響を与え、英国で一大ジャンルとなった肖像画の世界に絶大な影響を与えています。

greats2022_06.jpgアンソニー・ヴァン・ダイク《アンブロージョ・スピノーラ侯爵(1569-1630)の肖像》1627年 スコットランド国立美術館蔵

greats2022_07.jpgレンブラント・ファン・レイン《ベッドの中の女性》1647年 スコットランド国立美術館蔵

続く第3章は「グランド・ツアーの時代」。フランスではブーシェらによる華やかな絵画を、イタリアではグアルディらが美しい風景画をそれぞれ描き、英国からの旅行者たちが熱心に収集していた時代です。

greats2022_08.jpgフランソワ・ブーシェ《田園の情景》(左から)「愛すべきパストラル」1762年/「田舎風の贈物」1761年/「眠る女庭師」1762年 いずれもスコットランド国立美術館蔵

そして英国では、レノルズやゲインズバラ、ラムジーらが肖像画家として台頭、活躍しはじめます。華やかな上流階級の女性たちの絵が並ぶ空間です。

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ジョシュア・レノルズ《ウォルドグレイヴ家の貴婦人たち》1780-81年 スコットランド国立美術館蔵

greats2022_10.jpgトマス・ゲインズバラ《ノーマン・コートのセリーナ・シスルスウェイトの肖像》1778年頃 スコットランド国立美術館蔵

そして、第4章「19世紀の開拓者たち」では、ターナーやコンスタブル、ミレイやブレイク、グラントなどイングランド、スコットランドで活躍する画家たちが続々と登場。さすが、スコットランド国立美術館ならではのラインナップです。

greats2022_11.jpg左 フランシス・グラント《アン・エミリー・ソフィア・グラント("デイジー"・グラント)、ウィリアム・マーカム夫人(1836-1880)》1857年 右 ヘンリー・レイバーン《ウィリアム・クルーンズ少佐(1830年没)》1809-11年頃 いずれもスコットランド国立美術館蔵

greats2022_12.jpg左 ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー《トンブリッジ、ソマー・ヒル》1811年 右 ジョン・コンスタブル《デダムの谷》1828年 いずれもスコットランド国立美術館蔵

greats2022_13.jpgジョン・エヴァレット・ミレイ《「古来比類なき甘美な瞳」》1881年 スコットランド国立美術館蔵

そして、モネやゴーガンなどの印象派やポスト印象派の画家なども合わせて展示されています。

greats2022_14.jpg左 ポール・ゴーガン《三人のタヒチ人》1899年 右 クロード・モネ《エプト川沿いのポプラ並木》1891年 いずれもスコットランド国立美術館蔵

greats2022_15.jpgフレデリック・エドウィン・チャーチ《アメリカ側から見たナイアガラの滝》1867年 スコットランド国立美術館蔵

巨匠たちの名作をたっぷりと観られる充実の展覧会ですが、もちろん展覧会特設ショップもさらに充実。特に注目はベラスケスの作品《卵を料理する老婆》にちなんだ「たまご」グッズです。

こちらは、布を中心にしたグッズで人気の「CHECK&STRIPE」の手芸キット。キットを同封のレシピ通りに制作すると...

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CHECK&STRIPE「目玉焼きポーチのキット」2,310円(税込)

なんとかわいらしい目玉焼き型のポーチができあがります。

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たまごグッズは他にも。サンリオの人気キャラクター「ぐでたま」ともコラボしています。

greats2022_18.jpgぐでたま「トートバッグ」2,420円(税込)

展覧会はもちろん、ショップもグレートなこちらの展覧会。ぜひ、足を運んでみてください!

スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち
会期 2022年4月22日(金)~7月3日(日)
開室時間 9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
※夜間開室については下記展覧会公式サイトをご確認ください
会場 東京都美術館 企画展示室
観覧料(税込) 一般1,900円、大学生・専門学校生1,300円、65歳以上1,400円
※本展は日時指定予約制。詳細は下記展覧会公式サイトをご確認ください。
※高校生以下無料(日時指定予約が必要です)
https://greats2022.jp(外部サイトへリンクします)
問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)

※新型コロナウイルス感染状況により、営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。来館時は事前にご確認ください。
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