2020.07.31秘蔵の逸品が目白押し!「The UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクション」、7月23日より開催!

ukiyoe_01.jpg浮世絵コレクションで名高い太田記念美術館、日本浮世絵博物館、平木浮世絵財団から、約450点もの名品が前期・後期にわたり一堂に会する「The UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクション」が東京都美術館で開催されています。
浮世絵の歴史において重要な絵師約60名の代表作が時代ごとに並び、それらの保存状態も良好。浮世絵の黎明期から順に観ていくと、さまざまな時代の特徴と変化、そして興隆を感じ取れます。

展覧会の構成は全5章となり、第1章は初期浮世絵。
17世紀後半に墨一色の版から始まり、筆彩色を施すようになると、さらに18世紀半ば紅や緑の色版を重ねる版彩色が行われ、錦絵が誕生する土台が生まれていきました。
浮世絵の祖といわれる菱川師宣や奥村政信、鳥居清信・清倍らが注目され、歌舞伎などの江戸文化の流行が描かれているのがわかります。

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菱川師宣「若衆と娘」 平木浮世絵財団所蔵(~8/23まで展示)

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鳥居清倍「初代市川団十郎の暫」重要文化財 平木浮世絵財団所蔵(~8/10まで展示)

第2章は錦絵の誕生。
より美しい摺物を追求したことにより18世紀後半には多色摺の版画が誕生。"錦のように美しい江戸の絵"という意味から"東(あずま)錦絵"と称されるようになりました。
この時代を代表する鈴木春信は美人画の様式を確立し、多くの絵師たちに影響を与えました。

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鈴木春信「浮世美人寄花 南の方 松坂屋内野風」 太田記念美術館所蔵(~8/23まで展示)

また、一筆斎文調、勝川春章らにより役者絵をより写実的に個性の描写を追求。風景画においては歌川豊春が自然な奥行きと空間を感じさせる西洋画の図法を用いるなど、発展しました。

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勝川春章「二代目山下金作の虎 二代目嵐三五郎の朝ひな」 太田記念美術館所蔵(~8/23まで展示)

第3章は美人画・役者絵の展開。
19世紀前後になると浮世絵は黄金期を迎えます。鳥居清長がすらりとした美人画様式を生み出し群像図を描く一方、喜多川歌麿は強調的な半身像の大首絵の様式を用いてさまざまな表情を描きました。

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鳥居清長「大川端楼上の月見」 太田記念美術館所蔵 (~8/23まで展示)

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喜多川歌麿「五人美人愛敬競 松葉屋喜瀬川」 太田記念美術館所蔵(~8/23まで展示)

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東洲斎写楽「二代目嵐龍蔵の金貸石部金吉」重要美術品 平木浮世絵財団所蔵(~8/23まで展示)

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歌川豊国「役者舞台之姿絵 まさつや」重要美術品 平木浮世絵財団所蔵(~8/23まで展示)

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歌川国政「市川鰕蔵の暫」重要美術品 平木浮世絵財団所蔵(~8/23まで展示)

第4章は多様化する表現。
19世紀ともなるとより精緻な描写となり、巧みな構図や西洋の技法である遠近法など表現技法が多様化しました。
美人画では渓斎英泉が人気を博し、役者絵では歌川国貞が長期にわたり活躍し多くの弟子も育て幕末まで活躍。
多様な表現が融合・凝縮した作品を観ていると意図したであろうさまざまな発見があります。

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歌川国貞「紅毛油画風 永代橋」日本浮世絵博物館所蔵(~8/23まで展示)

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渓斎英泉「今様花鳥風月」 日本浮世絵博物館所蔵(~8/23まで展示)

第5章は自然描写と物語の世界。
1830年代には、世界でもっとも知られている葛飾北斎「神奈川沖浪裏」を含んだ「冨嶽三十六景」や、歌川広重の代表作「東海道五拾三次之内」などのシリーズ作品が発表されました。日本独特の美的感覚や情緒が表現された風景画は大ヒット。現在でも人気の風景画の数々を堪能できます。

ukiyoe_13.jpg葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」 日本浮世絵博物館所蔵(~8/23まで展示) ※後期も他館所蔵の同作品が展示されます

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歌川広重「東海道五拾三次之内 箱根 湖水図」 日本浮世絵博物館所蔵(~8/23まで展示)

また、戯画の第一人者として活躍した歌川国芳の創造的でユーモアあふれる作品は、面白おかしく楽しませてくれます。

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歌川国芳「蛸の入道五拾三次 日本橋/神奈川」 日本浮世絵博物館所蔵 (~8/23まで展示)

充実した浮世絵を鑑賞した後は、本展特設ショップへ。
メモパッドや、クリアファイルやチケットホルダーなど限定アイテムが揃っています。

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なお、展覧会は日時指定入場制を導入。
入場無料の方も含め、ご来場される全ての方は日時指定入場券の事前予約が必要です。
日時指定入場券は以下の展覧会公式サイトからのみ購入できます。東京都美術館内での販売はありません。

The UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクション
■会期 2020年7月23日(木・祝)~9月22日(火・祝)
※前期7月23日(木・祝)~8月23日(日)、後期8月25日(火)~9月22日(火・祝)
■開室時間 9:30~17:30
■会場 東京都美術館
■休室日 8月17日(月)、24日(月)、9月7日(月)、14日(月)
■観覧料(税込) 一般1,600円/大学生・専門学校生1,300円/高校生800円/65歳以上1,000円
■展覧会公式サイト https://ukiyoe2020.exhn.jp(外部サイトにリンクします)
■問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)

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