2020.06.3061作品すべて初来日となるロンドン・ナショナル・ギャラリー展、世界初開催!

世界でも指折りの美術館「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」。
ヨーロッパの絵画を網羅し、優れたコレクションで名高い同館が史上初となる大規模な所蔵作品展を国立西洋美術館で開催されています!
展示される61作品はすべて初来日という、大変貴重で注目の展覧会が延期を経て待望の公開を迎えました。rondongallary_00.jpgロンドン・ナショナル・ギャラリーはイギリスを含む幅広い地域と時代のヨーロッパ絵画を網羅し、13世紀後半から20世紀初頭までの約2,300点の作品を所蔵。
年間の来場者数は世界の美術館・博物館でもトップ10に入る約600万人超を誇りますが、これまでの約200年の間にイギリス国外での所蔵作品展を開催されたことがなかっただけに見逃せません。

展示の構成は全7章あり、第1章は「イタリア・ルネサンス絵画の収集」。
16世紀のフィレンツェ、ローマ、ヴェネツィア絵画はコレクションの中核をなす分野だといいます。

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カルロ・クリヴェッリ《聖エミディウスを伴う受胎告知》1486年

初期ルネサンスの画家で遠近法や数学に長けたことで知られるウッチェロ、正確な遠近法や精妙な装飾や画面から飛び出す果物などのモチーフを描いたクリヴェッリから、色彩表現に優れのちに多くの画家へ影響を与えたティツィアーノなどの時代と地域の作品が紹介されています。

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ヤコポ・ティントレット(本名ヤコポ・ロブスティ) 《天の川の起源》 1575年頃

第2章は「オランダ絵画の黄金時代」。
収集されているのは17世紀オランダ絵画の重要な作品群で、レンブラントやハルス、フェルメールといった巨匠たち、そして風俗画や海洋画など、イギリス内で特に人気の高かったジャンルの作品も登場。
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ヨハネス・フェルメール 《ヴァージナルの前に座る若い女性》 1670-72年頃

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ウィレム・クラースゾーン・ヘ―ダ 《ロブスターのある静物》 1650-59年

第3章は「ヴァン・ダイクと イギリス肖像画」。
17世紀前半にイギリスで活躍したフランドル人(ゲルマン民族)画家ヴァン・ダイクによって確立され、18世紀に多くの画家に引き継がれたイギリス肖像画の大きな潮流を検証しています。

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アンソニー・ヴァン・ダイク 《レディ・エリザベス・シンベビーとアンドーヴァー子爵夫人ドロシー》 1635年頃

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トマス・ゲインズバラ 《シドンズ夫人》 1785年

第4章は「グランド・ツアー」。
イギリスの上流階級の子息たちがヨーロッパ文明の創出地でもあるイタリア訪問が流行。「グランド・ツアー」と呼ばれ、ヴェネツィアやローマの都市景観図を軸に、これを通じたイギリスとイタリアの間の芸術文化交流が行われました。

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カナレット(本名ジョヴァンニ・アントニオ・カナル) 《ヴェネツィア:大運河のレガッタ》 1735年頃

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大作をゆったり観ることができる

第5章はイギリスによるスペイン絵画再評価。19世紀はじめのスペイン独立戦争にイギリス軍が参戦したことを機に両国間の人や物資の移動が促されると、ベラスケスやスルバランなどの作品がもたらされ、評価が確立されたそう。

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バルトロメ・エステバン・ムリーリョ 《窓枠に身を乗り出した農民の少年》 1675-80年頃

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ディエゴ・ベラスケス 《マルタとマリアの家のキリスト》 1618年頃

第6章は「風景画とピクチャレスク」。
18世紀後半からイギリスでは、不規則で荒々しい「絵のような(ピクチャレスク)」美を重んじる価値観が流行すると同時に風景画が隆盛。クロード・ロランをはじめとする17世紀の理想風景画からロマン主義風景画のコンスタブルとターナーの巨匠にいたるまでの流れを観ることができます。

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アルベルト・カイプ 《羊飼いに話しかける馬上の男のいる丘陵風景》 1655-60年頃

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ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 《ポリュフェモスを嘲るオデュッセウス》 1829年

第7章は「イギリスにおけるフランス近代美術受容」。
19世紀フランスで進んだ近代絵画の改革がイギリスでどのようにもたらされていったのか。アングルから印象派を経てゴッホ、ゴーガンに至る流れが紐解かれ、日本でも人気の名画が並びます。

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クロード・モネ《睡蓮の池》 1899年

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ピエール=オーギュスト・ルノワール《劇場にて(初めてのお出かけ)》 1876-77年

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ポール・セザンヌ《プロヴァンスの丘》 1890-92年頃

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ポール・ゴーガン《花瓶の花》 1896年

最後を締めくくるにふさわしい、ゴッホの《ひまわり》。
1888年夏、ゴッホが南仏アルルにて共同生活を送ったポール・ゴーガンの寝室を飾るために描いたもので、「友情の証」ともいえる貴重な作品。
アルルで描いた4枚の「ひまわり」のうち、ゴーガンの寝室を飾るにふさわしいと自ら認めサインを記したのは、そのうちたった2枚で本作がそのうちの1枚です。
ゴーガンは、「フィンセントの作風を本質的に表した完璧な一枚」と絶賛しました。

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フィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり》 1888年

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黄色の背景が特徴となる本作。厚塗りと独特のタッチが見て取れる

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花瓶には「vincent」のサインが入っている

特設グッズショップには、定番のクリアファイルやポストカードからすみっコぐらしや和田ラヂヲとのコラボ商品など種類豊富に揃っています。日テレ屋webなどオンラインでも購入可能。(グッズは売り切れの場合があります)

なお、本展覧会(東京展)では混雑緩和のため日時指定制を導入し、会場である国立西洋美術館ではチケット販売は行われません。
すでに前売券・招待券がある方は、どの日程でも有効ですが、会場の混雑状況により入場まで待つ場合や、入場整理券を配布する場合がありますが、入場制限人数に達した場合は入場できない場合もあります。また、入場時間はお選びいただけません。
確実に入場したい方は別途、招待券用日時指定券(一般200円、大学生・高校生100円 ともに税込)をオンラインで購入するのがおすすめです。
まだチケットを購入されていない方は以下展覧会公式サイトを確認のうえ、日時指定入場券をオンラインで購入してください。

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
■会期 2020年6月18日(木)~10月18日(日) ※会期が変更になりました
■開館時間 9:30~17:30(金曜日、土曜日は21:00まで) ※入館は閉館のいずれも30分前まで
■会場 国立西洋美術館
■休館日 月曜日、9月23日 ※ただし、7月13日、7月27日、8月10日、9月21日は開館
■日時指定入場券(税込) 一般1,700円/大学生1,100円/高校生700円
■展覧会公式サイト https://artexhibition.jp/london2020/(外部サイトにリンクします)

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