2019.04.29明治のモダン建築、天然温泉、懐石料理に癒される。 文豪・森?外ゆかりの複合施設「水月ホテル?外荘」。

医師であり、評論家でもあり、文豪でもある。
多様な顔を備えた明治を代表する知識人、森?外。

その彼は実は上野の街にはとてもゆかりがあり、
上野に住居を構え、浪漫主義文学の傑作と誉れ高い「舞姫」もこの地で執筆したのです。
上野好きが集まるコミュニティでもみなさんから何度も名前が挙がっている、文化的かつ多様な楽しみ方ができるホテルを今回はご紹介します。

上野公園内の不忍池を抜けて歩いていった先に位置する水月ホテル?外荘。
一歩ホテルのなかへ入ると、ガラスの向こう側にかつての姿のまま保存されている、森?外旧邸が目に飛び込んできます。
明治19年に建てられたこの家で、森?外は日々の暮らしを楽しみ、執筆を行いました。

そんな歴史を感じられる施設を案内していただくのは、
水月ホテル?外荘女将 中村みさ子さん。

「森?外は28歳の時に海軍中将赤松則良の長女である登志子と結婚し、上野花園町の赤松家の持家に住みます。それが?外荘です。赤松家の持ち家は当時4軒あったと言われているんですが、現存しているのはここだけなんですよ」

ここでしか見られない明治時代に建てられた貴重なモダン建築が見られる。そう思うと、胸が高鳴ります。

「現在はこちらを?外荘の玄関としているのですが、当時は東南の辰巳の方角に位置していました。ちょうど動物園通りに面していたんです。こちらの方角は恵方がやってくると言われていて、縁起のよい方角なんですよ」

この靴箱は当時も使われていたそう。歴史を感じます。

門をくぐり玄関から入ると最初にある部屋が、舞姫の間。
森?外の代表作「舞姫」にちなんで名がつけられたこの部屋からは
緑が生い茂る心地いい日本庭園を眺めることができます。

「この家は隅々を眺めてみると、宮大工の心意気を感じることができます。樹齢700年の神代杉を丁寧に乾燥させて、釘を使わずに、組み込みだけで構成されています。そうすることで木と木の間にアソビが生まれるため、歪むことがないのです。130年が経過してもまっすぐに建っているのは、当時のそういう技術がふんだんに取り入れられているからなんですね」

扉の真ん中に柱がないので、障子の開け閉めもスムーズ。

続いて案内していただいた部屋は、「蔵の間」。
土蔵造りのこの部屋は、吹き抜けになっているので開放感があります。
柱や梁の木目をそのまま活かしているので、
風情を感じることができるのはいいですね。

次に案内していただいたのは、於母影(おもかげ)の間。
文学サロンの趣を今に残す優雅なダイニングで、
小窓から眺める庭を見ながらゆっくりと寛ぐことができます。

どちらの部屋でも黄綬褒章を授与した大河原実総料理長がつくる懐石料理を味わうことができます。人数や目的に合わせて部屋を選び、趣のある空間で、大切な人との大切な時間を過ごせるのは最高だなと感じました。

美味しい食事でお腹を満足させた後は、さらに身体と心を喜ばせる楽しみがここにはあります。それが天然?外温泉。

「ここは都内第一号に認定された歴史のある天然温泉。樹齢200年の古代檜を漆で仕上げた贅沢なお風呂「檜の湯」と、重厚な大理石でつくられた「福の湯」の2パターンのお風呂を、日替わりで入れ替えてご提供しています。重炭酸ソーダ泉の黒湯なので少し濁っていることが浴槽に入るとわかります。お風呂だけ入りに来られるお客様も多いんですよ。なめらかで優しく包まれているような肌触りを、ゆっくりとお楽しみください」

上野という場所は交通の便もよいため、ビジネスでたまたま訪れたというお客様も多いそう。そんな方たちからも「思いがけず温泉に入れてリラックスできた」「東京に来た時はまたゆっくりと温泉に浸かりたい」「久しぶりによく眠れた」といった喜びの声が寄せられているそうです。

十分にリラックスし、心も身体も満足したのちに
ずっと長く上野を見つめてきた中村さんに上野の魅力を聞いてみました。

「上野という場所は美術館や音楽ホール、大学などがたくさん存在する文化的な街。文化を大切に守り、育んでいく姿勢がこの街には根付いているのです。きっと森?外が生きていた頃も花見なんかは今のように賑やかで、多くの人の笑顔がそこにあったのだと思います。お江戸の風情を味わうならぜひ上野へお越しください。新しい発見と当時の情緒を感じることができますよ」

コミュニティでも、「こちらで天然温泉(タオル等の備品付)にランチのセットを予約して、観たい美術館・博物館へ行くのが、私の定番」という方もいらっしゃいました。

文化的で粋な休日の過ごし方として、ぜひ検討されてはいかがでしょうか。

水月ホテル ?外荘
営業時間
・日帰り温泉:11:00~21:00、土日祝営業
・食事:11:00~14:30、17:00?21:00、土日祝営業
・宿泊:15:00~チェックイン、10:00チェックアウト
住所:〒110-0008 東京都台東区池之端3-3-21(森?外住居の跡)
電話:03-3822-4611
https://ohgai.co.jp/
日帰りプラン:http://www7.489ban.net/v4/client/plan/daytrip/customer/ohgai

※森?外旧邸は特別室のため、別途入場料(お部屋料)がかかります。

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