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2018.04.25創業以来120年以上、上野で愛され続ける正統派のそば

【上野 藪そば】
上野 藪そばの本店が誕生したのは、明治25年。
「藪蕎麦」というのは、日本のそばを代表する三大系統の一つで、その本家・かんだやぶそばからのれん分けされたのが、こちらのお店です。(ちなみに、三大系統のあとの2つは「更科蕎麦」と「砂場蕎麦」)
かんだやぶそばも、元々は団子坂蔦屋(現在は廃業)の支店として、明治13年に開店しました。
上野 藪そばの創業者は、団子坂蔦屋で職人として働いていた人で、さらにかんだやぶそばでは料理長も務めたそうです。

 

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ランチタイムには行列ができることもあります

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タイミングがよければ、そば打ちの様子を見ながら食べることができます

 

最も定番なのは、冷たいそばをシンプルなつゆにつけて食べる「せいろう」。
こちらは、香り高いそばの風味を味わうにはもってこいのメニューです。
そして、もうひとつおすすめしたいのは、温かいつけ汁とセットの「鴨せいろう」!

 

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鴨せいろう。ぶつ切りの鴨肉から旨味がじわり

 

しょうゆの効いた辛口のつけ汁に、鴨肉の肉汁がじわっと染み出ていて、そこにそばをくぐらせ、ズズッと啜れば、コクのある旨味が口の中に一気に駆け上ってきます。
冷たいそばと、温かいつけ汁の温度差もまた、おいしさの秘訣!
さわやかなそばの香りが、立ち上る湯気と一緒に鼻先をくすぐり、食べているあいだずっとうっとりさせられます?

 

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さわやかなそばの香りが口の中に満ち溢れます

 

セイロに盛り付けられているのは、職人が日々手打ちしている細めのそば。
しっかりと角があるスッとしたきれいない見た目で、とてもみずみずしく、のどごしもバッチリです!
使われているそば粉の産地は、北海道や福井、千葉などいろいろで、その時々の品質のいいものをチョイス。ツウの間では、「上野 藪そばが、団子坂蔦屋の味を最もよく引き継いでいる」と評判なんだそうです。

 

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持ち帰り用の乾麺は、1パック1人前。箱詰めもあり

 

すべて食べ終えたら、そば湯で一服。
満足感と共に、また食べたいという思いが膨らむ人もいるでしょう。
自宅でもこのそばを楽しみたいという方は、帰り際、レジ横の物販コーナーをチェック!
乾麺、めんつゆなど、オリジナルの商品が手に入ります。
もちろん、観光でいらした方には東京みやげとしてもうってつけ♪
旅の思い出と一緒に、ぜひとも上野に根付いた正統派の味わいをお持ち帰りください。

 

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店内に飾られた古い絵図。団子坂蔦屋が描かれています

 

上野 藪そば
住所 東京都台東区上野6-9-16
TEL 03-3831-4728
営業時間 11:30~22:30
定休日 水曜(祝日の場合は翌日休)

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