
知る
2022.12.13
編集員のませです。
東京国立博物館 平成館で1月16日(火)から、特別展「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」が始まりました。
御室桜で知られる仁和寺(にんなじ)は、光孝天皇が仁和2年(886)に建立を発願し、次代の宇多天皇が仁和4年(888)に完成させた真言密教の寺院です。
歴代天皇の厚い帰依を受けたことから優れた文化財が多く伝わり、「古都京都の文化財」として世界遺産にも登録されています。
本展では、仁和寺創建当時の本尊・国宝「阿弥陀如来坐像および両脇侍立像」、秘仏・国宝「薬師如来坐像」(展示期間:2月14日~3月11日)など仁和寺が誇る仏像に加え、全国の御室派(おむろは)寺院の中から、葛井寺(ふじいでら)の国宝「千手観音菩薩坐像」(展示期間:2月14日~3月11日)、道明寺の国宝「十一面観音菩薩立像」、中山寺の重要文化財「馬頭観音菩薩坐像」などの普段は公開されていない数多くの“秘仏”、さらに明通寺の「降三世明王立像」「深沙大将立像」(いずれも重要文化財)などの仏像ファン待望の名宝まで、合計66体が一堂に集結!
前から横から、普段は見ることの出来ない角度からもじっくり見ることが出来ます。
国宝「阿弥陀如来坐像」平安時代・仁和4年(888)京都・仁和寺蔵 撮影=小野祐次
そして、1月28日(日)までは、仁和寺所蔵の弘法大師・空海ゆかりの国宝「三十帖冊子」が展覧会史上初の期間限定全帖公開!※1月30日(火)からは2帖ずつ公開されます。
ミュージアムショップでは、今回、「三十帖冊子」に書かれた文字を1文字ずつ抜き出したお手本帳(48文字入り)やぐい呑など、書のファンを魅了する空海の文字グッズも販売されているとのこと!
国宝「千手観音菩薩坐像」奈良時代・8世紀 大阪・葛井寺蔵 展示期間:2月14日~3月11日 撮影=小野祐次
さらに、展示室内には、僧侶の修行道場のため普段は非公開の観音堂の内部を実際に安置されている33体の仏像と、壁画の高精細画像で再現した空間も登場!
こちらのスペースでは撮影可能で自由に写真を撮ることができます。
期間中も展示の一部が入れ替わり、いつ行っても見所満載です!
「絶対にこれを見たい!」と言う展示のある方は、チェックしてからお出かけください♪
■特別展「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」
■会期:2018年1月16日(火)~3月11日(日)※会期中に展示替があります
■会場:東京国立博物館 平成館
■展覧会公式サイト:http://ninnaji2018.com/
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